ECサイトは、公開して終わりではありません。
会社案内のホームページであれば、多少更新が遅れても、すぐに大きな問題にならないこともあります。しかしECサイトの場合は、カート、決済、注文メール、在庫、配送設定などが関係するため、不具合がそのまま売上や顧客対応に影響します。
商品ページは表示されているのに、実際にはカートに入らない。
決済画面でエラーが出ている。
注文メールが管理者に届いていない。
送料や在庫の設定が古いままになっている。
古いEC-CUBEやWooCommerceをそのまま使い続けている。
このような状態は、見た目だけでは気づきにくいものです。
私たちシイテにも、WordPressサイトやホームページ保守のご相談とあわせて、ECサイトの修正や管理についてご相談いただくことがあります。特に、制作した会社と連絡が取りにくくなった場合や、古いシステムを触るのが不安な場合は、まず現在の状態を確認することが大切です。
この記事では、ECサイトの保守と運用で確認すべきこと、放置すると起こりやすいトラブル、外部に相談する際のポイントを解説します。
ECサイトの保守と運用とは
ECサイトの保守とは、サイトを安全に動かし続けるための管理作業です。
たとえば、サーバー、ドメイン、SSL、CMS、プラグイン、決済機能、注文メール、問い合わせフォーム、バックアップ、セキュリティなどを確認します。
一方、ECサイトの運用とは、商品を売りやすくするための更新や改善です。
商品登録、価格変更、在庫調整、キャンペーン更新、商品ページ改善、アクセス解析などが含まれます。
簡単にいうと、保守は「止めないための作業」、運用は「売れる状態に近づける作業」です。
ECサイトでは、この両方が必要です。
ECサイトで保守が重要な理由
ECサイトで保守が重要なのは、トラブルが売上に直結しやすいためです。
特に注意したいのは、表側のページが表示されていても、購入までの流れが正常とは限らない点です。
たとえば、以下のような不具合があります。
| 不具合 | 起こりやすい影響 |
|---|---|
| カートに商品が入らない | 購入されず離脱される |
| 決済画面でエラーが出る | 売上機会を逃す |
| 注文メールが届かない | 発送遅れや対応漏れにつながる |
| 問い合わせメールが届かない | 購入前相談を逃す |
| 在庫設定がずれている | 欠品商品の注文が入る |
| 送料設定が古い | 利益や顧客対応に影響する |
| SSLやドメインが切れる | サイトが見られなくなる |
ECサイトでは、「表示されているか」だけでなく、「購入できるか」「注文情報が届くか」「管理画面に反映されるか」まで確認する必要があります。
ECサイト保守で確認すべき項目
ECサイト保守では、次のような項目を定期的に確認します。
カート・決済・注文メール
最も重要なのは、購入の流れです。
商品をカートに入れられるか、注文画面に進めるか、決済できるか、注文完了メールが届くか、管理者宛の通知が届くかを確認します。
特に、決済代行会社の仕様変更や3Dセキュア対応、プラグイン更新後などは注意が必要です。
「最近注文が少ない」と感じたときは、集客だけでなく、購入テストも確認した方がよい場合があります。
CMS・プラグイン・PHPバージョン
EC-CUBE、WordPress、WooCommerceなどで作られたECサイトでは、システム更新が必要です。
ただし、ECサイトの更新は慎重に行う必要があります。
通常のホームページと違い、更新によってカート、決済、商品ページ、会員機能、注文メールなどに影響が出る可能性があるためです。
特に古いEC-CUBEやWooCommerce、古いPHP環境で動いているサイトは、サーバー側のバージョン変更によって急に動かなくなることがあります。
更新前にはバックアップを取り、更新後には購入テストまで確認することが大切です。
バックアップ
ECサイトでは、バックアップも重要です。
単にファイルを保存するだけでなく、商品情報、注文情報、会員情報、画像、データベースなどが復元できる状態になっているかを確認する必要があります。
バックアップを取っているつもりでも、実際には復元できないケースもあります。
「いつ」「どこに」「どの範囲を」保存しているかを確認しておきましょう。
セキュリティと管理権限
ECサイトは個人情報や注文情報を扱います。
そのため、管理画面の権限やログイン情報の管理も大切です。
退職者のアカウントが残っている、制作時のテストアカウントが残っている、不要なプラグインが放置されている、管理者パスワードが弱いといった状態は見直した方がよいです。
ECサイトでは、売上だけでなく信用も守る必要があります。
ECサイト運用で大切なこと
ECサイトは、保守だけでなく運用も重要です。
安全に動いていても、商品情報が古い、画像が少ない、在庫が合っていない、購入導線が分かりにくい状態では売上につながりにくくなります。
運用で特に見直したいのは、次の項目です。
- 商品名
- 商品説明
- 商品画像
- 価格
- 在庫
- 送料
- 納期
- キャンペーン情報
- 関連商品
- 購入ボタン
- スマートフォン表示
商品ページは、ただ商品を並べる場所ではありません。ユーザーが購入するかどうかを判断するページです。
説明が短すぎる、画像が少ない、送料や納期が分かりにくい場合、購入前に離脱される可能性があります。
また、キャンペーン終了後も古いバナーが残っている、販売終了商品が残っている、価格改定が反映されていないといった状態も注意が必要です。
通常のホームページ保守との違い
ECサイト保守は、通常のホームページ保守より確認範囲が広くなります。
会社案内サイトであれば、主に表示確認、WordPress更新、バックアップ、問い合わせフォーム確認が中心です。
しかしECサイトでは、次のような業務に直結する部分まで関係します。
| 通常のホームページ | ECサイト |
|---|---|
| 問い合わせフォーム | カート・決済・注文メール |
| 会社情報の更新 | 商品情報・在庫・価格の更新 |
| 表示確認 | 購入テスト |
| お知らせ更新 | キャンペーン・クーポン更新 |
| セキュリティ確認 | 個人情報・注文情報の管理 |
ECサイトは、サイト上の不具合がそのまま受注・発送・顧客対応に影響します。
そのため、保守管理も通常のホームページより慎重に考える必要があります。
ECサイト保守を外部に相談した方がよいケース
すべてを外部に依頼する必要はありません。
商品登録や簡単な文章修正は、自社で対応できる場合もあります。
ただし、次のような場合は外部に相談した方が安心です。
- EC-CUBEやWooCommerceのバージョンが古い
- PHPバージョン変更の案内が来ている
- 決済や3Dセキュア対応が不安
- 注文メールや問い合わせメールが届いているか不安
- カートや決済のテストをしていない
- 制作会社と連絡が取りにくい
- バックアップが取れているか分からない
- 管理画面の権限やアカウントが整理されていない
- 商品ページや購入導線も改善したい
ECサイトは、何か起きてから対応先を探すより、事前に相談できる会社を決めておく方が安心です。
特に、売上が発生しているサイトであれば、止まってからではなく、止まらないように見ておくことが大切です。
ECサイト保守を依頼するときの確認ポイント
ECサイト保守を依頼する場合は、月額費用だけで判断しない方がよいです。
大切なのは、どこまで対応してもらえるかです。
確認したい項目は以下です。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応システム | EC-CUBE、WooCommerce、Shopify、ASPカートなど |
| 更新対応 | CMS、プラグイン、PHPバージョンへの対応 |
| 購入テスト | カート、決済、注文メールの確認 |
| バックアップ | 取得範囲、頻度、復元対応 |
| 緊急対応 | サイト停止、決済不具合、メール不達時の対応 |
| 修正作業 | 商品ページ、バナー、文章、画像の修正 |
| 管理範囲 | サーバー、ドメイン、SSL、メール設定 |
特に、決済や注文メールの確認が含まれているかは重要です。
また、保守だけを依頼したいのか、商品ページの修正やキャンペーン更新まで依頼したいのかも整理しておきましょう。
シイテにECサイトの保守と運用を相談する場合
シイテでは、WordPressサイトの保守管理やホームページ修正、更新作業についてご相談を承っています。
ECサイトについても、まず現在のサイトがどのような仕組みで作られているかを確認し、対応できる範囲を整理することが大切です。
他社で制作されたECサイトでも、状況を確認したうえでご相談いただけます。
たとえば、
「今のECサイトをこのまま使い続けてよいか不安」
「制作会社と連絡が取りにくい」
「WordPressやWooCommerceの更新が怖い」
「注文メールや問い合わせフォームを確認したい」
「商品ページの軽微な修正を依頼したい」
「サーバーやドメインまわりも見てほしい」
といった段階でもご相談可能です。
対応できる内容はサイトの作りによって変わりますが、まずは現状確認から進めることで、必要な保守や修正内容を整理できます。
まとめ
ECサイトは、公開後の保守と運用がとても重要です。
通常のホームページと違い、カート、決済、注文メール、在庫、配送設定、商品情報、個人情報などが関係します。
そのため、ページが表示されているだけでは安心できません。
実際に商品を購入できるか、決済できるか、注文メールが届くか、管理画面に注文が反映されるかまで確認する必要があります。
また、古いEC-CUBEやWooCommerce、PHPバージョン変更、3Dセキュア対応、決済サービスの仕様変更など、技術的な対応が必要になることもあります。
自社で対応できる更新作業は自社で行い、システム更新、購入テスト、バックアップ、フォーム確認、不具合対応などは外部に相談する形でも問題ありません。
ECサイトの保守や運用に不安がある場合は、まず現在のサイト状況を確認することから始めてみてください。
シイテでは、現在のECサイトの状態を確認しながら、必要な作業や対応範囲についてご相談いただけます。